新型出生前診断の結果陽性となり、胎児がパトウ症候群やエドワーズ症候群、ダウン症候群となる確率が高いことが分かった場合、それでも出産に臨む方と人工中絶を選ぶ方とに分かれます。
辛い決断ですが、たとえばパトウ症候群の場合は、95%以上が死産や流産に至るか、出生しても1か月以内に80%が亡くなってしまいます。
生き延びたとしても、辛い病気をかかえて生きていかなければなりません。
そのことを考えると、中絶も仕方がない選択です。
ただ、新型出生前診断のみで決めるのではなく、通常は確定検査まで行なうことが多いです。
というのは新型出生前診断は非常に精度の高い検査ではありますが、100%の保証はない非確定検査となるからです。
ほんとうに遺伝性の病気となって生まれて来る、あるいは死産になる可能性が高いということがはっきりしなければ、簡単に結論を出すことはできないわけです。
新型出生前診断は国によっては必ず受けるように推奨されている国もありますが、日本はまだ始まったばかりです。<
妊娠しているお腹の赤ちゃんに問題がある場合には、中絶するかどうかを決める必要があります。
よくあるのは、ダウン症の子供が生まれてくるパターンです。
ダウン症の子供が生まれてくる場合には、出生してから通常の子供よりも手がかかるため出生前にダウン症かどうかを判断したいところです。
そこで、新型出生前診断をすることでダウン症になっているかどうかを判断することが可能になります。
やり方の1つは、羊水を抜く方法です。
この方法は、それほど危険性はないものの、堕胎をする可能性があるため100%安全と言えるものではありません。
ただ、99%以上は堕胎する可能性は無いため、気になる場合には新型出生前診断を受けてみても良いかもしれません。
羊水を取る場合には、お腹に小さな針を刺しそこから取ります。
注射のような形ですが、麻酔をするため痛みはほとんどありません。
妊娠してから10週間程度経過すればこの診断を行うことができますが、時期を過ぎてしまうと診断ができなくなってしまうため注意が必要です。