新型出生前診断を受けようと考えている人の中には、この検査だけで中絶するかどうかの判断を下すことになると考えている人もいるかもしれません。
この検査はとても精度が高いですが、確定検査ではないです。
つまり、陽性反応が出たとしても羊水や絨毛を調べる別の診断方法によって疾患の有無を確定する必要があります。
こういった診断を行った結果、やはり陽性であることが判明したのであれば中絶するかどうか判断することになるでしょう。
新型出生前診断で陽性反応が出たからといって、すぐに決断を迫られるわけではないです。
後日、別の方法で結果を確定させるまでは、堕胎するかどうか決める必要がありません。
もちろん、本当に疾患があった場合のことを考えて、早い段階から堕胎するかどうかを考えておくことは問題ではないです。
ですが、新型出生前診断が終わってすぐに医師に決断を迫られるわけではないので、決断が必要となるタイミングを勘違いしないように注意しておきましょう。
出来れば健康なお子さんが生まれることを望むという方も多いでしょう。
そういった方にとっては今より精度が高く、比較的受けやすい新型出生前診断という形に期待を寄せるということになりやすいものです。
しかし利用する場合には十分考えたうえで行う必要があります。
結果によって中絶などの処置を行うかどうかということを決めなくてはならないということがあるからです。
確かに事情によっては障害のある可能性が高いお子さんは育てられないという事もあるかもしれません。
新型出生前診断でそれが分かるのであれば避けたいという事もあるでしょう。
その決断が一つの命を絶ってしまう事にもなります。
100%障害があるとは限らないという事もあるので、もしかすると問題のないお子さんを殺してしまう事につながるかもしれません。
それでも診断を受けるのかどうか、結果を受けてどうするのか、後悔しないために家族でしっかり話し合ってから行いたいものです。